ヒノエウマ迷信はどこから生まれたの?

12/02/2025 BY Feisty Staff

 
Go Feisty! は、年齢も性別も性癖もみてくれも肌の色も関係なく、つよくあかるくたくましき生きるすべてのひとを応援します。
2026年は、60年に一度のヒノエウマ・イヤー。今日はこの悪名高き「ヒノエウマの迷信」がなぜ生まれてしまったのかをお話ししたいと思います。

ヒノエウマ迷信はどこから生まれたのか

― 江戸の少女「八百屋お七」が、差別の物語へと変わるまで ―

「ヒノエウマの女は、男を食い殺す。」
「ヒノエウマに生まれた女は災いをもたらす。」

長いあいだ日本社会に根強く残ってきた、女性に対する差別的な迷信。
その起源は、江戸時代に起きた八百屋お七事件にまでさかのぼります。

恋に生きた少女・八百屋お七

1682年(天和2年)、江戸で大火が起きました。
避難先で出会った僧侶の青年に恋をした少女・お七は、
再び彼に会いたい一心で放火事件を起こします。彼女は捕らえられ、焼き殺された・・・これが後世に語られた「八百屋お七」の物語です。

実際のところ、お七が本当に放火をしたのか、
恋はどこまで事実だったのか、
これらはすべて諸説あります。

さらに言えば、
お七がヒノエウマ生まれだったという記録も存在しません。
(彼女の生年は1668年説が有力で、丙午ですらありません。)

それでも、大火・恋・放火・火あぶりというスキャンダラス&ドラマチックな構図が、江戸の人々の想像力を大きく刺激してしまったのです。

物語が“事実”になってしまう恐ろしさ

お七の事件はのちに、
歌舞伎・浄瑠璃・草双紙(今でいう漫画)などで何度も脚色されます。

とくに有名なのが、

  • 『伊達娘恋緋鹿子(だてむすめこいのひがのこ)』

  • 『八百屋お七恋緋鹿子』

これらの物語の中で、お七は
「恋に狂い、火を放つ情念の女」
として描かれ続けました。

もちろん、今日ならこう書かれるでしょう。

「この物語はフィクションです。登場人物・団体・名称等は実在のものとは関係ありません。」

しかし当時のクリエイターにそんな配慮はなく、
観客の多くは舞台装置としての「物語」と「史実」を区別できませんでした。お七は「火の女」「情念の女」として描かれ続け、大衆はストーリーを信じ、気づけば―

“火の年(丙午)に生まれた女は、情が激しく、男を焼き尽くす”

という世俗的な恐怖が偏見としてヒノエウマの女性に対して根付いてしまったのです。

迷信が全国に広がり、ヒノエウマ女性の苦難が生まれた。

その「恐怖」と「偏見」は、江戸〜明治、そして昭和まで60年周期で日本に女性差別をはびこらせてきました。

丙午生まれの女性は、

・気が強い

・夫を早死にさせる

ーとされ、結婚や人生に影響を受けることも少なくありませんでした。

江戸時代には、女の子だったからと生まれてすぐに「間引き」されたり、明治のヒノエウマ(1906年生れ)は迷信のせいで縁談を拒まれ、孤立や自死に追い込まれた例が数多くあります。

昭和のヒノエウマ(1966年生れ)には、再び同じ迷信が繰り返され、メディアが「丙午の女の子は不幸をもたらす」と報じ、また明治のヒノエウマ女子の不幸な行く末を覚えていた長老たちがアンチヒノエウマ女子論を繰り広げ、社会に不安が広がった結果、、出生数が激減(前年比25%減)。産み控え、人口妊娠中絶が増加し、全国で約45万人もの命が「見送られた」といわれています。

物語から生まれた偏見が、300年以上たっても
現実の女性の生き方や命に影響を与えてしまったのです。

ヒノエウマの迷信は、女性の人権を踏みにじった日本の恥ずべき歴史です。江戸から現代まで、メディアと長老たちが繰り返し吹聴してきたフェイクニュース。
それは、時代ごとに強い女を怖れた男たちが、自分たちに都合のいい女性像を作るためにでっち上げたフィクションなのです。

 

ヒノエウマ迷信は、壮大なるフィクション。

まとめると、ヒノエウマ差別は

  • 八百屋お七の悲劇

  • 江戸の娯楽文化による脚色

  • 物語を事実と誤解した大衆心理

  • 女性を弱い立場に置こうとする社会構造

これらが混ざりあって生まれた壮大なフィクションです。

迷信には科学的根拠は一切ありません。
しかし“物語の力”があまりに強かったため、
偏見だけが長く残ってしまったのです。

そして2026年。迷信の終焉へ

2026年は60年ぶりのヒノエウマの年。
「男を食い殺す」と恐れられた昭和のヒノエウマが還暦を迎え、新たな令和のヒノエウマが誕生します。

今回は、メディアは炎上を恐れてアンチ・ヒノエウマ報道はされていないようですね。しかし、ヒノエウマを語らないだけでは、偏見・差別は消えません。時代は進化しません。

根拠もない迷信が人を極端な行動に走らせ、人を傷つけることをわたしたちは身に染みて感じています。未来の日本社会で誰がこの迷信を都合よく持ち出すかわかりません。

2026年、その60年後、またその次の60年後もどんな社会状況であっても後輩のヒノエウマたちが不遇な目に会わないように、ヒノエウマ迷信の負の連鎖を断ち切り、新ヒノエウ伝説を誕生させましょう。

それが、Blaze in Orange 2026 Movement です。

みなさん、ご一緒に新しいヒノエウマ伝説をはじめましょう。

さあ、今日も元気に Let’s Go Feisty!

Feisty Staff

名前を出すのは、ちょっと恥ずかしいのよ~という Go Feisty! のために活躍してくれる仲間です。

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