アンチトランプの思いーロバート・デニーロ

04/12/2024 BY Feisty No.1

つよくあかるくたくましく生きる人の心と体の糧となる情報を発信している Go Feisty! 数多くの重罪に問われながらも共和党候補としてアメリカ大統領選に出馬を予定しているトランプ元大統領について、日本のメディアがとりあげない情報をアンチの視点からお伝えしたいと思います。今回は、ロバート・デニーロのメッセージをフィーチャーします。

ドナルド・トランプ—
元大統領でありながら、選挙妨害、不正なビジネス取引、性的暴行や長年に及ぶ税金逃れ、元ポルノ女優への口止め料・・・数多くの罪に問われている。それでも、自分への法的問題・批判に関し、「自分は無実だ。バイデン政権の陰謀だ」を連発。責任は他人に転嫁し、バイデン政権の “Witch hunt(魔女狩り)”の被害者であると訴え続けている。まっとうな人間ならここまで重罪に問われないと思うが、彼の支持者は彼が悪と戦う正義のリーダーでもあるかのように崇拝し、かえって勢いをつけている。

自分を批判する者は誰彼構わず徹底的に誹謗中傷する。トランプは大統領時代から毎日 Twitter で大統領としての品位を欠く個人攻撃を続けていた。例を挙げたらきりがないが、スウェーデンの10代の環境活動家グレタ・トゥンベリさんにまで「アンガーマネジメントに行け!」とバッシングをしていたのには呆れたものだった。

モラルが崩壊している下品な人間—わたしは、トランプ元大統領のことをそう思っている。そして彼がまた大統領に復帰する可能性が高い今のアメリカが恐ろしい。

バイデンが良い悪い、民衆党 vs 共和党という観点からでなく、どうしてこのような卑劣な人間を支持する人がまだアメリカに半分近くもいるのか、理解がでできない。

日本で「不適切にもほどがある」というドラマが人気になっていたが、あのドラマの中の昭和・令和の事象よりもなによりも、トランプにこそ「不適切にもほどがある!」と叫びたくなる。

わたしのトランプに対する「不適切」な思いをすっきり言い得てくれているのがロバート・デニーロだ。彼のトランプ評を知っていただきたい。

2023年10月にニューヨークで、”The Stop Trump Summit” というアンチ・トランプイベントが開催された。トランプ再選を阻止したいコミュニティーリーダー・政治家・著名人がパネリストとして参加し、トランプ元大統領の過去の行動や政策を批判し、トランプの今後の政治的な動きやその影響に対処するための戦略や行動計画が議論された。

アンチトランプとして公の場で抗議の声をあげ続けている俳優ロバート・デニーロは、コロナ感染のため参加できずコメントを発表し、会場で朗読された。その内容をわたしなりの訳で掲載したい。

7時間以上に及ぶこのイベントはYouTubeにアップされているのでシェアをしておきます。
ロバート・デニーロのメッセージの朗読は6時間33分~。

ロバート・デニーロのメッセージ

「私は悪い男たちを研究するために多くの時間を費やしてきた。
彼らの特徴やマナー、身に着いた残忍さをを見てきた。

しかし、ドナルド・トランプについては何かが違う。
彼を見ると、悪い男を見るのではなく、本当に悪魔を見ているように感じる。

長年にわたり、私は必要に応じてギャングスターに会ってきた。
この男は、自分をギャングに見立てようとしているが、うまくいっていない。
『盗人にも仁義あり』という。
犯罪者でも通常は何が正しく何が悪いかを知っている。
正しいことをするか否かは別の話だが、彼らには歪んでいるかもしれないが道徳規範がある。

ドナルド・トランプには、それがない。
彼は、道徳心も倫理観も持たない、タフガイを気取っているだけの男だ。
善悪の観念もない。
自分のこと以外には誰にも興味がない。
彼が導き守るべき人々、一緒に仕事をする人々、盲目的に忠誠心を持って彼に従う人々、さらには自らを彼の「友人」と思っている人々のことさえもトランプは軽蔑している」

「波乱に満ちた大統領在任期間の影響でアメリカを分断され、ニューヨーク市は想像を絶する状態に陥った。
2020年初頭にウイルスが世界を席巻したときに、どれほどの危機に直面したか覚えていますか。
私たちはドナルド・トランプが国家レベルで大見得を切る姿を毎日見ながら、隣人たちが遺体袋に積まれていくのを見て苦しんでいました。

この国を守るべき人物が、その軽率さと衝動的な行動のために国を危険にさらした。
それは恐怖と暴力的な振る舞いで家族を支配する虐待的な父のようだった。
(2016年大統領選挙前の)ニューヨークの警告が無視された結果だった。
次ぎは、もっとひどいことになるだろう。

2回弾劾され、4回起訴されたドナルド・トランプはいまだに愚か者だ。
しかし、我々は彼を単なる愚か者として冗談の対象にして片付けてしまってはいけない。
悪は軽蔑的な嘲笑の影の中で勢いを増す。
それゆえ私たちはドナルド・トランプの危険を非常に真剣に受け止めなければならない。

だから、今日私たちはもう一度警告を発します。
ここ、アブラハム・リンカーンが演説した場所 (Cooper Union)、ニューヨークの中心地からアメリカ全土に向けて。

これが最後のチャンスです。

独裁者になりたがる人物が戻ってきたら民主主義は終わってしまう。

そして、私たちが分断されたままでいれば、悪に打ち勝つことはできない。

では、どうすればいいのだろうか?
今日私たちが行っていることには価値があるが、ここで終わってはいけない。

私たちは今日を明日につなげていく必要がある。
このホールの壁の外に持っていく必要がある。

私たちはトランプの危険を無視してきた国の半分に届けなくてはいけない。
何らかの理由で彼を支持してホワイトハウスに戻そうとする人々にも手を差し伸べなければならない。

彼らは愚かではない。
愚かな選択をしたことで非難すべきではない。
私たちの未来は私たちだけにかかっているのではない。
彼ら次第なのだ。

トランプの支持者に敬意を持って接しよう。
民主主義について話すのではなく、善悪について話そう。
人間性について話そう。
優しさについて話そう。

私たちの世界の安全について。
家族の安全。
礼儀正しさ。

彼らを歓迎しよう。
彼らすべてを取り戻すことができなくても、トランプの悪夢を終わらせるのに十分な数の人々を取り戻せるだろう。

そうすれば、Stop Trump Summit の使命を果たすことができるだろう。
 

これが、トランプに「映画でボクサーに殴られすぎて低IQ」と罵られているロバート・デニーロのメッセージだ。わたしは、このメッセージに書かれていることに賛同します。

2021年1月6日の米連邦議会襲撃を忘れない。

大統領選の結果を覆すよう州議会・州政府に圧力をかけ、思う通りにならないとバイデン大統領認定を阻止させようと支持者を議会へ行くように扇動。死者も出ている。
襲撃者の多くが「国に尽くすようトランプ元大統領に命令されたと信じて行動した」といっている。

そんなことをさせる人物は大統領になってはいけないんだよ。
ひとりづつトランプ支持者の目を覚まさせなくてはいけない。

共和党とか民主党とかいってるのではなくて、トランプは危険人物なのだ。あんなことがあったのに共和党のトップ候補になり、今、まだ、国の半分近くがトランプを推している。

まずは、話し合わなくては。

Let’s Go Feisty!

Feisty No.1

つよく あかるく たくましく 大きくはみ出で生きることがモットーの大女。三度のメシも酒も好き。保護犬サポート・F1・ブロードウエイでミュージカル・アリス・ハッピーアワーらぶ。Go Feisty! 主催。

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